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2025年6月23日
林業の魅力シリーズ第258弾
CO₂を吸って電気を生む?
植物の力で未来をつくる「グリーン発電樹木」研究
森林の木々が、電気を生み出す日が来る。
そんな夢のような技術が、
実は世界各国の研究機関で現実になりつつあります。
「グリーン発電樹木」とは、
木や植物が持つ生体電位や光合成プロセスを応用し、
微弱な電気を取り出す技術です。
この発想のもとになっているのが、
「バイオミミクリー(生物模倣)」という分野。
光合成×電子の流れ=電気が生まれる?
植物は光合成を通じて、水と二酸化炭素から酸素と糖を生み出します。
この過程で、葉や根、細胞膜の内外に電位差(=電気のもと)が
生まれていることが知られており、これを微細電極で取り出し、
LEDを点灯させる実験に成功した例が多数報告されています。
特にオランダやシンガポール、日本の大学でも
「泥中の植物発電」「樹皮電極」などの研究が進んでいます。
森を電力供給源にする未来
こうした研究が進めば、将来的には次のような未来も描けるかもしれません。
森林の中に設置されたセンサーが樹木から得た電気で自家発電
災害時に発電可能な木が非常用電源になる
エネルギー自給型の森の小屋やロッジが出現
これらは、林業×エネルギーの融合という新しい世界観を生み出します。
林業との接点は?
林業に携わる私たちにとって、
この技術は山林の価値を“伐る”以外にも広げる可能性を秘めています。
間伐した木や、植生の管理エリアが「エネルギー供給地」となれば、
「守る林業」「育てる林業」「つなぐ林業」へと、次のステップが見えてきます。
木が電気を生む。
そんな話は、数年前まではSFだったかもしれません。
しかし今、私たちの目の前で、
森が未来を照らす力を持ち始めているのです。
これからの林業は、資源を伐るだけでなく、
“エネルギーを育む仕事”へと進化するかもしれません。
自然の力を生かす発想に、私たちの知恵と手を添えていきましょう。
※令和7年度埼玉県林業技術者育成研修オンライン説明会(25/06/09)
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ