2025年5月3日
【はじめに──ゴールデンウィーク特別企画スタート】
ログハウス講座「ログワーク編」は完結し、次はいよいよ「仕上げ工事編」へ。
しかし、その前に・・
せっかくのゴールデンウィークです。
ログハウスファンの皆さんと一緒に、少し世界の森へ旅に出かけてみましょう。
世界各地に点在するログハウス文化を、物語風に巡る4日間の特別企画。
本日よりスタートです!
【第一章:北欧・フィンランド──草屋根の家】
深い森の奥。
そこには、静かにたたずむログハウス。
苔と草に覆われた屋根は、まるで森と一体化したかのよう。
「草屋根は断熱と防音のため、昔から使われているんだよ」と現地の老人が語ります。
雪深い北欧では、こうして自然と調和したログハウスが、
家族を守るシェルターだったのです。
【第二章:ロシア・シベリア──極寒を耐えるイーゼバ】
今度はロシアへ。
氷点下30度を超える厳寒の地では、ログハウスは命を守る砦。
ぶ厚い丸太で囲われた「イーゼバ」は、内と外を完全に隔て、家族のぬくもりを守ります。
冬が長いこの地では、家は単なる住居以上の意味を持ちます。
生きるための知恵と工夫が詰まった「命の箱舟」なのです。
【第三章:アメリカ・開拓者たちのログキャビン】
時は開拓時代のアメリカへ。
荒野に立てられたシンプルなログキャビン。
開拓者たちは、斧とノコギリだけで丸太を積み、家族の暮らしを始めました。
そこには贅沢はありません。
しかし、自由と自立の象徴として、ログキャビンはアメリカの歴史に刻まれました。
【第四章:そして日本へ──正倉院という奇跡】
最後に訪れたのは奈良。
東大寺の裏手にある正倉院。
1200年以上前、釘一本使わず、三角材を積み重ねた校倉造り。
その姿は、まさに日本版ログハウスです。
「日本にもログ文化の原点があった」
その事実は、ログハウスビルダーにとって驚きと誇りそのもの。
【まとめ──ログハウスは世界共通の文化だった】
こうして世界を巡る旅を終えて、私たちは気づきます。
ログハウスは、どの時代、どの場所でも、人々の暮らしを支えてきた。
自然と共に生きるための「普遍の知恵」だったのです。
次回からはいよいよ仕上げ工事編。
しかし、ログハウスという文化の奥深さを、
ぜひこの特別企画で心に刻んでください。
📌 明日からの予告
番外編その5「ログハウスと森の関係──持続可能な住まいの未来」
番外編その6「ログハウスデザインの美学」
番外編その7「未来へ続くログ文化」
4日間連続の特別企画、どうぞ最後までお楽しみに!
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間をダイジェストでまとめました。
ぜひご覧ください。