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ログハウス講座

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ログハウス講座 vol.43:壁の中の見えない敵──結露を防ぐ断熱の工夫

2025年5月18日

壁の中の見えない敵──結露を防ぐ断熱の工夫

 

 

ログハウスの仕上げ工事編がスタートし、

 

本日は「壁断熱」について深掘りします。

 

木の温もりに包まれるログハウス。

 

 

実はその快適性の裏には、

 

“見えない敵”との戦いがあります・・・それが「結露」です。

 

 

 

 

 

 

木材の断熱性のすごさ

 

ログハウスの快適さを語る上で外せないのが、木材そのものが持つ高い断熱性と蓄熱性です。

 

木材の熱伝導率はコンクリートの約1/10、鉄の1/500

木の断熱性能はコンクリートの10倍以上、鉄の約300倍

木は細胞の中に多くの空気を含む構造で、熱を通しにくく、室温を保ちやすい

熱をため込む性質(蓄熱性)もあるため、夏は涼しく冬は暖かい

 

つまり、木でつくられたログハウスは、

エアコンや暖房の使用を抑えても快適な空間を保ち、省エネにも大きく貢献します。

 

 

 

結露の原因と対策

 

木の断熱性能が高いとはいえ、壁の中で温度差が生じれば結露は発生します。

特に室内外の温度差が大きくなる冬季は注意が必要です。

 

結露対策の基本

断熱材の正しい施工(すき間のない断熱)

防湿シートの活用(室内側に施工)

通気層の確保(湿気の逃げ道)

木材の吸放湿性を活かした素材選び

 

ログハウスでは、壁の中に断熱材を充填し、内側に防湿シートを貼ることで、

外気と室内の温度差を適切にコントロールします。

これにより、壁内結露を防ぎ、カビや構造劣化から家を守ることができます。

 

 

 

木だからできる“見えない安心”

 

木の特性は、断熱だけにとどまりません。

 

通気性と調湿性:余分な湿気を吸い、乾燥時には放出する

蓄熱性:エアコンやストーブを切ったあとでも快適さが持続

 

こうした特徴により、ログハウスは結露しにくく、

常に快適な湿度と温度を保てる空間となります。

 

 

 

まとめ:快適さは壁の中で決まる

 

ログハウスの断熱性は、その美しさだけでなく、

 

見えない部分の工夫に支えられています。

 

特に壁内の断熱と湿気対策は、

 

住まいの寿命と健康に直結する大切なポイント。

 

 

木の持つ優れた断熱性・蓄熱性に加え、現代の技術と知識を活かすことで、

 

ログハウスは一年を通して快適に暮らせる“木の住まい”となります。

 

 

次回vol.44では「屋根断熱と天井構造」についてお届けします。

 

屋根に潜む断熱の盲点を一緒に探っていきましょう!

 

 

 

https://youtu.be/IAcN2RzH30A?si=bfPNR7-0EfzQuwq9

 

 

 

 

 

 

※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間をダイジェストでまとめました。

 ぜひご覧ください。


https://youtu.be/Lg37ja7FnBk

カテゴリ:ログハウス講座
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