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あじさいの会森林整備Day3: 実践と基本への再認識

2024年2月11日

みなさま、こんにちは。

あじさいの会の森林整備Day3は、特に意義深い一日となりました。

この日は、令和5年の埼玉県林業技術者育成研修卒業生が参加し、

おいづる式伐倒の実践練習に臨みました。

前日には、チェーンソーの使い方や伐倒技術の基本が

確立されているように見えましたが、

実際の作業を観察すると、

まだ改善の余地があることが明らかになりました。

 

具体的な課題は以下の通りです

1.上を見る回数が少ない

安全な伐倒作業には、周囲の環境への意識が不可欠です。

伐倒対象の立木だけでなく、周囲を頻繁に確認することで、

予期せぬ事故を防ぐことができます。

しかし、卒業生たちは作業に集中しすぎて、

上方や周囲の確認が不十分でした。

 

2.追い口の位置

木を重心側に倒す際、追い口は通常より

高い位置に設定する必要があります。

この位置決めは、木が予定通りの方向に倒れるかどうかを左右します。

昨日の練習では、この重要なポイントが見落とされていました。

 

3.安全確認の間がない

おいづる式伐倒では、突っ込み切り後に周囲の安全を再確認し、

その後に追いづるを切ることが推奨されています。

しかし、この安全確認の間が短すぎるか、

完全に省略されている場合がありました。

 

4.伐根のチェックが不足

伐倒後の伐根チェックは、自身の技術を見直し、

癖を修正するための貴重な機会です。

しかし、このチェック作業が行われていないか、

不十分であることが確認されました。

 

以上の課題に対して、今日はそれぞれの点に特に注意を払いながら、

おいづる式伐倒実践練習に臨みました。

基本への厳格な従順と安全に対する意識の高さが、

作業の質を向上させ、林業技術者としての成長に繋がります。

 

受け口の作成が改善され、下切りと斜め切りが

正確に行えるようになってきました。

この進歩は、質の高い伐倒への第一歩です。

 

横方向への伐倒に成功。この方法で造材作業の効率化を図ります。

伐倒後はすぐに伐根チェックに移行します。

 

伐根チェックの重要性。これを通じて、自分の癖を知り、

次回の伐倒へと繋げるための重要なプロセスです。

 

枝払い作業。基本に忠実に行うことで、

安全かつ効率的な作業が可能になります。

 

玉切り作業。メジャーで測定し、

一定の長さに切ることで材料の均一性を保ちます。

 

集材作業。大変な作業ですが、

搬出の効率化のためには必要不可欠です。

 

森の中がだいぶすっきりして決めました。

この地には今後、あじさいが植えられる予定です。

 

今日のあじさいの会での実践練習を通じて、

私たちは再び基本に立ち返ることの重要性を思い出しました。

伐倒作業の基本を見直し、安全への意識を高めることは、

林業だけでなく、あらゆるボランティア活動で

共通する必須の教訓です。

作業における安全確認の間を持たせること、

周囲への意識を常に高く保つこと、

そして自身の技術や癖を正確に把握し続けることが、

事故の防止と作業効率の向上に直結します。

 

これらの点は、ボランティア活動における常識であり、

日常作業でしばしば見落とされがちなポイントです。

今回の森林整備活動を通じて浮き彫りになった課題は、

私たちが今後も注意を払い、改善していくべき重要な事項です。

安全と品質を確保するためには、

基本から逸脱しないことが最も重要であることを、

私たちは常に意識し続けなければなりません。

 

次回のあじさいの会森林整備day4でも、

これらの基本原則に基づいた作業を心がけ、

より安全で効率的な森林整備を目指しましょう。

一人ひとりが安全装備をしっかりと身につけ、

互いに協力しながら、埼玉県の豊かな自然を守り、

育てていきましょう。

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