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ログハウス講座

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ログハウス講座 vol.44:屋根断熱と天井構造

2025年5月31日

屋根断熱と天井構造

 

 

ログハウスの魅力のひとつに、

 

開放感あふれる勾配天井があります。

 

 

そのダイナミックな空間演出は、

 

自然素材の美しさと力強さを存分に引き出してくれますが、

 

一方で見落とされがちなのが「屋根断熱」の重要性です。

 

 

 

 

 

 

なぜ屋根断熱が重要なのか?

 

屋根は、建物の中で最も太陽に近く、熱の出入りが激しい部分です。

 

夏は太陽熱を受けて室内温度が上昇しやすく、

冬は屋根からの熱の逃げ道が大きいため、

断熱対策が不十分だと快適性が著しく低下します。

 

特に勾配天井や吹き抜けの場合、天井裏の空間がなくなるため、

断熱材の施工精度がダイレクトに快適性に影響してきます。

 

 

 

ログハウスに多い勾配天井とその課題

 

一般的な住宅では、天井裏に断熱材を敷き込むことで

熱の移動を遮断しますが、ログハウスの多くは梁を見せる

勾配天井構造を採用しています。

 

この構造は、見た目の美しさや空間の広がりに優れる反面、

以下のような課題があります:

 

断熱材の厚みを確保しにくい

施工精度の差が結果に直結

屋根裏換気の計画が難しい

 

そのため、屋根断熱は設計段階から綿密に計画しておく必要があります。

 

 

 

屋根断熱の種類と特徴

 

屋根断熱(勾配天井内断熱)

天井材の上に断熱材(グラスウール、吹き込みセルロースファイバー、

硬質ウレタン等)を挟み込む。

断熱と同時に通気層を確保しておくと、夏場の熱気がこもらず快適。

 

外張り断熱

屋根材の外側から断熱材を貼り付ける方式。

熱橋(ヒートブリッジ)を防ぎやすく、高気密・高断熱住宅には特に有効。

 

 

 

天井構造との関係性

 

ログハウスの天井構造は、梁や母屋を見せる「化粧梁」や、

ログ材そのものを仕上げに用いる「ログ天井」が多く、

断熱材と天井材の間に防湿層を設ける工夫や、

湿気対策のための通気経路の確保が欠かせません。

 

また、天井の断熱施工を怠ると、

屋根からの熱気・冷気が室内に直接影響

屋根裏や梁が結露してカビや腐朽の原因に

といったトラブルにもつながります。

 

 

 

まとめ:断熱もデザインの一部

 

ログハウスの屋根は「家の顔」であり「快適性の要」です。

勾配天井という美しい構造を活かすためにも、

断熱性能とのバランスをとる設計と施工の工夫が必要です。

 

自然素材を最大限に活かしながら、省エネで快適な暮らしを

実現する-ログハウスは「見た目の美しさ」だけでなく、

「内なる性能」が問われる住まいでもあります。

 

 

 

https://youtu.be/IAcN2RzH30A?si=bfPNR7-0EfzQuwq9

 

 

 

 

 

 

※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間をダイジェストでまとめました。

 ぜひご覧ください。


https://youtu.be/Lg37ja7FnBk

カテゴリ:ログハウス講座
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