コンテンツ本文へスキップ
プリローダーイメージ
スマートフォンサイトはこちら

林業の魅力シリーズ

コンテンツタイトル下地
  • カテゴリー

  • アーカイブ

木に学べ──法隆寺・薬師寺に秘められた“木の心”と林業の視点

2025年11月7日

林業の魅力シリーズ第350弾

 

木に学べ──法隆寺・薬師寺に秘められた

 

“木の心”と林業の視点

 

 

 

「木を学ぶ」──この言葉に込められた深さは、

 

ただ材料を学ぶことではありません。

 

 

奈良・飛鳥の古刹、法隆寺や薬師寺を手がけた

 

宮大工棟梁・西岡常一氏は、

 

生涯「木と共に生き、木から学び、木を敬う」道を

 

貫きました。

 

 

本書『木に学べ』は、単なる建築技術の解説書ではなく、

 

木材・木組み・道具・職人の心構えを通じて、

 

林業と森林の原点を探る一冊です。

 

 

今日の私たちが林業現場で大切にしなければならない

 

“木の心”を、改めて紐解いていきましょう。

 

 

 

 

 

 

本書の概要と特徴

 

著者:西岡常一(宮大工棟梁)

初刊:1988年(小学館)、文庫化:2003年11月7日。

構成:

第1章「千三百年のヒノキ」、

第2章「道具を遣う心」、

第3章「法隆寺の木」、

第4章「薬師寺再建」、

第5章「宮大工の生活」、

第6章「棟梁の言い分」、

第7章「宮大工の心構えと口伝」  

 

特徴:西岡氏自身の語り下ろし形式で、

「木のクセを見抜き、適材適所に使う」という

職人の眼差しが随所に表れています。 

 

 

 

林業との接点:木材・技術・感性

 

木を知る・山を知る

木材は単に切って使えばよい材料ではありません。

 

「木のクセ」つまり曲がり・枝ぶり・木目・生育環境を

熟知して初めて、千年もつ建築を成し得る。

 

西岡氏は「木のクセを見抜いて、それを適材適所に使う」

ことを強調します。 

 

これは私たち林業現場にも通じる視点。

木を伐る・育てるだけでなく、“木を読む”技術が次代を支えます。

 

 

 

道具と技術の融合

 

「道具を遣う心」という章では、宮大工にとって道具とは

単なる鉄や刃物ではなく、職人の手と木との対話を

成立させるための相棒として語られます。

 

 

林業においても同様。チェーンソー、鉈、クサビ、

そして木の運材機械、それらをどう使うかが“技”となるのです。

 

 

 

文化としての林業

 

神社仏閣を1000年以上維持する技術こそ、

木材利用と森の保全が密接に関わる証。

 

西岡氏は「木を知るには土を知れ」と言い、

素材・環境・人の三重構造として木造建築を捉えました。

 

 

林業もまた、木を“資源”だけでなく“文化”として

捉え直す時期に来ています。

 

 

 

彩ちゃんのひとこと

 

「木って、生きているって聞いたことあるけど、

読んだこの本で初めて『木に学べ』って意味がわかった。

森を伐る前に、まず木と“話す”森になりたいな。」

 

 

 

木は単なる材ではありません。

 

それは、時間・技・感性の結晶。『木に学べ』が

 

教えてくれるのは、“木を切る者”ではなく、

 

“木と共に生きる者”のあり方です。

 

 

今、林業に携わる私たちだからこそ、

 

この職人の言葉を、現場の風を、

 

木肌のぬくもりを次世代に伝えていきたい。

 

 

木と森と人をつなぐ、その仕事に誇りを持ちましょう。

 

 

 

note最新記事のご案内

 

彩ちゃんの安全物語 第10話が公開されました。

トラブルのあとに見えたもの―― 『彩ちゃん、現場で学ぶ“支え合い”』

noteで読む

 

 

 

※フォレストカレッジホームページ

https://www.young-leaves.com/


※X

https://x.com/wooden_tinys


※アメブロ

https://ameblo.jp/woodendreams/entrylist.html

コンテンツ本文の先頭へ戻る ページの先頭へ戻る
コンテンツ本文の先頭へ戻る ページの先頭へ戻る